haruno #002

春乃#002 彼女の名は春乃。 春の訪れを予感させる、暖かな陽気を感じさせる名前だ。 彼女ははいつもにこにこと笑顔を絶やさない。 誰とでも分け隔てなく接し、そしてどんな時も明るく前向きでいる子だった。 しかし彼女には悩みがあった、 家柄のため女性らしさを求められる事が多かった彼女だが、 元々の活発な性格から決まって男子と一緒になって野球をしたり 習い事も剣道(春乃#001）などの男子向けの物を好んで行っていた。 「女の子なんだからもっとおしとやかな事を覚えなさい！」 母親からいつもそう諭され不機嫌になる春乃だった。 ・この作品はそんな春乃の買い物風景を描きました。 鬱憤を募らせながらも、 日々勉学と武道に勤しみながら健やかに毎日を送っている。 そんな明瞭快活な大正時代の女の子です。