Non Merci

Music: Genta illustration: 生花店 --- ぬるい麦茶に少し苦い思い出映して 夏が終わると僕は愁いで呟いた 別れの手紙　決まり文句「ずっと友達だ」 欲しい言葉は溶け出して消えた 午後の鐘 人気の無いグラウンド 残る影なぞって 落ちた陽に　また明日 不揃いのガラクタかき集めて 鮮やかな夕景　タイムマシンに詰め込む 未来の僕になんてさ 吹き込んだ夜風に身を奪われ 線は続く裏紙の落書きも 熱い紅茶が天の川の切れ端映して ＜やっと会えたね＞　御伽噺は聞き飽きた ポツり呟く無駄なセリフ「君を愛してる」 甘い言葉も溶け出して消える 華やいだ街を歩く　ガラスの靴で さあ　ランタッタ手と手合わせワルツを もう　痛い痛い痛い痛い痛い痛い ねえ　居たい居たい居たい ちぐはぐなスリッパつっかけて行く 午前二時公園　噴水前 一年前の花火持って 君がくれた言葉忘れぬように アイを燃やせ撞着に火をつけて 欲しいものはただの幻想で 落ちてゆく瞳の奥の闇に 零れ落ちるアイをまだ 注いで欲しいな 君にねえ、ねえ