【竜の守護者】
竜信仰の聖地ともいえる「竜の大聖堂」を訪れる者の中には、竜派を疎ましく思う”異教”の人間も含まれていた。
それらを隠密裏に排除し、大聖堂を守り続けたのが『竜の守護者』と呼ばれる暗殺者の集団であったが、その存在は竜信仰の中でも隠匿されていたという。
その外観からは性別すら伺えないが、甲冑の曲線にはどこか女性的な色気があり、同時にその巨躯は「竜」を思わせる男性的な威厳に満ちていた。
炎の様な赤黒く重厚な甲冑、燻ぶる種火の様にも見える赤や金の彫り込み、闇を纏ったかのようなマント……。
その全てが『明らかに特別な存在』を感じさせた。
An original work depicting the dark fantasy world.
“A Dragon’s Guardian”