NFTでお届けする「ねじねじドーナツ部長」の日常です。
6月5日
部長の異動先は「トークン開発室」という新設の部署でした。その部署では、不思議な石からランダムに生成される「木の実トークン」の開発とトークンの有効な使用方法を社会インフラとして実装することを目的としていました。
部署のメンバーへの挨拶を済ませて、前任者からの引き継ぎを終えた、その夜のこと。部長は、異動を労うパーティへと参加しています。主催者は「狐」と名乗る人物であり、かつて部長に「X-Potion」という薬を送り届け、「機械の耳」を開発した人物と同じ名前でした。これは…偶然なのか?と不思議に思う部長でしたが、このパーティでようやく対面できることを、心待ちにしていたのです。
パーティが始まって早々に「主催者の挨拶」により乾杯…となるところ、壇上のテーブルにはスピーカーに繋がれたレコードプレイヤーだけが置かれています。レコードはクルクルと回りはじめ、「部長、ようこそお越しくださいました。主催者の狐と申します。」という音声が、マイクから流れています。
狐博士は、一体どこに…?部長は、彼の姿形が机の上のレコードであることを、まだ知る由もありません。「ハートの女王」というワインを堪能する部長なのでした。
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June 5
He was transferred to a newly established department called the "Token Development Office. The department's objective was to develop "nut ...